基礎体温,低温期,高温期

基礎体温とは何か

基礎体温とは人が体を動かしたり、脳を使ったりしないで最も安静にしている時の体温を言います。それは、人が生きていく上で最低でも必要な温度なのです。ところで、人が体や脳を使わずに最も安静にしている状態とはどんな状態でしょうか。体を動かしていなくても脳は働いています。最も安静な状態とは、眠っている時の状態です。

しかし、眠っている時の体温は自分では計ることができませんよね。厳密な基礎体温を知ろうとするならば、寝ている時に体温を測定してもらってデータを出しますが、なかなか困難です。ですから、寝ている安静の状態に近い、朝起きてすぐ体を動かさないで体温を測定します。つまり、目が覚めたら体を動かさずに布団の中で計るのです。

基礎体温は普通の体温計ではなく婦人体温計で計ります。婦人体温計は0.01の単位まで測定できる精度の高いものです。体温計に基礎体温を1年以上記録できるものや、測定時間を知らせるアラーム付きのものもあります。

低温期と高温期

女性は女性ホルモンの影響で、一定のサイクルで月経があり、それは基礎体温に大きく影響しています。また、健康な女性の基礎体温をグラフにすると二相の曲線となり、体温が高い時期(高温期)と体温が低い時期(低温期)に分かれています。

生理が始まる頃、女性の体温は低くなっています(低温期)。生理が終わると、卵巣では妊娠するために卵子を育て、子宮では子宮内膜を厚くします。育った卵子が卵巣を飛び出すと基礎体温は上昇しますが(高温期)、卵子が受精せずに妊娠が成立しない場合は、また基礎体温は下がり(低温期)、必要なくなった子宮内膜が剥がれて出てきます(生理)。生理が始まってから次の生理が来る日の前日までを生理の1周期とし、基礎体温の高温期・低温期の周期と深く関連しています。

排卵後は「プロゲステロン(黄体ホルモン)」が分泌され、子宮内膜を着床しやすい状態にし、妊娠を保つように働きます。このプロゲステロンは、基礎体温を上げる働きもあるんです。従って、排卵後の高温期はプロゲステロンが分泌され、妊娠を保つ働きと妊娠のための体の変化が起こっている時期と言えます。

また、基礎体温が低下して生理が始まる時期は「エストロゲン(卵胞ホルモン)」が分泌されています。みなさんも、もうお分かりでしょう。このホルモンは体温を下げる働きがあります。そして、子宮内膜を厚くする働きもあります。つまり、低温期はエストロゲンが分泌されて、体の中で妊娠するための準備を行っている時期と言えます。

これらの妊娠を助ける女性ホルモンのエストロゲン・プロゲステロンがどちらも働くことで、妊娠が可能になり、月経が起こります。そして、二つのホルモンが働くことで、基礎体温の上がり下がりがあって高温期・低温期があるのです。

ところで、生理や妊娠がない男性の基礎体温はどのようになっているのでしょうか。男性の基礎体温は一定で、グラフにすると直線になり、基礎体温から体の変化を知ることはできません。女性が基礎体温で体のことやホルモンのバランスを知ることが出来るのは、命を生み出すことのできる女性特有の体のしくみによるものなのです。

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