月経

月経とは何か

女性は、妊娠するために子宮の環境を整えます。子宮の内側の子宮内膜を厚くして受精卵が着床する準備を毎月行います。しかし、受精卵がたどり着かず、妊娠していない場合は、その厚くした子宮内膜がはがれて月経血として出てくるのです。これが月経であり、生命を生み出すために起こる、女性特有の体の働きです。

一般的な月経の周期は28日とされ、この周期で繰り返されています。月の満ち欠けの周期に近いことから、「月」という字がついているようです。アメリカでは「メンス」と言われていますが、その語源もラテン語の月にあります。

月経が起こる仕組み

毎月女性の卵巣では、約5個の卵子が育てられています。同時に、エストロゲンが分泌されて、子宮では受精卵を迎える準備のために子宮内膜が厚くなります。成熟した卵子の一つが卵胞(卵子の入っている袋)を飛び出します。この成熟した卵子が飛び出すことを排卵と言い、受精すると受精卵となります。

子宮では受精卵を迎えるために子宮の環境を整えて子宮内膜を厚くしています。そして、受精卵が子宮にたどり着いて子宮内膜にくっつくことを着床と言い、これが妊娠です。妊娠(着床)しなければ、妊娠を維持する働きを持つプロゲステロンの分泌が減っていくので、厚くなった子宮内膜がはがれて出てきます(月経)。

するとまた、卵子を育て、エストロゲンが分泌され、子宮内膜を厚くしていきます。このように、月経が始まる頃には、すでに新たな卵子を育て始め、子宮を厚くするためにホルモンが分泌されています。これが毎月繰り返されているのです。

月経が起こる理由

月経血は子宮内膜がはがれて出てきたものですが、子宮内膜というと膜状のイメージがあるので血液をイメージしにくいですよね。子宮内膜がはがれるときに出る酵素には、固まった血液を破壊する働きがありますので、月経血として出てくるときには固まった血液が破壊され、血液として出てくるのです。

ところで、月経の期間には個人差がありますが、どうしてこのような差が出るのでしょうか。それは、子宮の大きさや子宮の位置、血液が出てくる通り道(子宮口)の大きさなどの違いによるものです。また、厚くなった子宮内膜は約1cmにもなります。これが、血液となって一気に出てくるわけではありません。数ミリの子宮口を通って出てくるので、数日かかってしまいます。

月経は生まれた頃からあるわけではありませんよね。個人差がありますが、10歳以降に始まります。女性ホルモンは4〜5歳では約1.3gしかありませんが、初潮(初めての月経)を迎える頃には約8.3gにもなります。そして、10歳以降にはホルモンが定期的に分泌されるようになります。初潮を迎えた頃からホルモンを分泌し、妊娠する準備をしているのです。

月経と基礎体温の関係

月経には多くのホルモンが影響していますが、代表的なものにエストロゲンとプロゲステロンがあります。エストロゲンは基礎体温を低下させる働きがあり、プロゲステロンには基礎体温を上昇させる働きがあります。卵子を育てて子宮内膜を厚くする時期は、基礎体温を下げるエストロゲンが分泌されているので低温期になります。

排卵後はプロゲステロンの働きが活発になるので高温期となります。その後、プロゲステロンの働きが弱まって月経が始まりますが、体温を上昇させるプロゲステロンの働きが弱まるので、また低温期となります。月経と同様に基礎体温の変化も周期的に繰り返されているのです。

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